スイカの栽培方法まとめ
2019年の夏にスイカの苗を4本購入し実際に畑で栽培してみました。
その様子と条件をまとめて記事にしています。
※この記事は文字のみになります。来年には画像を追加したいと思います。
時系列
4月28日
スイカの苗を購入マルチシートをかけて畑に植える。
1うね幅50cm、長さ10mほどのスペースに2本。
5月
順調に育つが弦ばかり伸びているのが心配になる。
ウリハムシが多数来て葉を食べている。すでに弦は伸びており、食べられる葉の割合も少ないので特に対応は無し。
6月上旬
3日ほどまとまった雨が降り、その後から花が咲き始める。
弦は剪定(せんてい)せず、1茎5本から枝分かれして10本以上になる。
雄の花は確認できるが雌の花が少なく感じる。
根元付近のの茎が茶色く変質しているが表面のみと判断。対策なし。
中旬 雌の花が咲いているのを確認、咲いている時間が短く具体的には7~10時ぐらいまでしか咲いていない。
人工授粉は必須で行った日が分かるように名札をつけて管理する。
受粉の仕方
雄の花(花粉が多いものを選ぶ)をちぎり、雌の花へ押し付ける。
雌の花は横の力にとても弱く指でなぞると実の部分が落ちるので注意。
自然受粉したものが多く、実がおおきくなりつつあるものはおおよその日をメモする。
実が大きくなりつつあるのは大体で5日前に開花して受粉したと仮定。
花の受粉には蜂だけでなくアリもやってくる。
6月末
梅雨に突入。1週間の半分以上が雨の日が続く。
受粉できた実の半分が脱落。
1つは水分を吸いすぎたのか内側から割れていた。
7月上旬
スイカの大玉が約50日で収穫となり嬉しかった。
品種は阿波スイートスイカで説明書きには30~40日で収穫と書いてあった)
重さは約10Kg
ただ中央が空洞化しており、収穫時期が遅かったと判断する。
2つの苗で大玉1個、中玉2個、小玉1個が収穫できた。味は美味しくスーパーで売っているものと同等と感じた。
ただ梅雨明けには苗の先が黒く枯れていく状態となっている。根元の茎は変化なし。
(つる枯れ病?)
追肥するも効果が無く、1本は枯れてしまった。
8月
その後も状態は改善されず枯れてしまい、今年のスイカは終了となる。
テレビで得た情報など
スイカの苗はつる枯れ病になりやすく、対策がしづらい。
予防策としてネギを周りに植えると良い。
植える前に土づくりの際、消毒するのも有効
地元の農業大学では土に這わさず空中に実をつけさしている。
この方法は茎、葉に対する風通しが良くなりカビ類が原因となる病気群に予防効果がある。
つる枯れ病もカビが原因の病気の1つ。
病気のまとめ
褐色腐敗病(実の半分が腐る)
原因 カビが生える
対策 風通し、排水を良くする。薬剤も有効。
葉や弦が多すぎると風通しが悪くなるので注意。
基本的に病気はカビと害虫が原因となる。
カビ対策には風通しを良くする、日光に当てる、予防の目的で薬剤を使う。
害虫は手で取り除く、薬剤を使う。
つる枯れ病
原因 カビによる感染
対策 風通し、排水を良くする。薬剤も有効。
ネギを根元に植えると予防になる。
つる割れ病
根元のつるが割れて枯れていく病気
今回鉢植えのメロンがこれにかかり全滅。
参考にしたサイト様
考察
スイカそのものは水分を好む植物であると考えられる。
水分が多すぎると実が内側から破裂することもある。
今年最初の1個が内側から割れていた(梅雨に入り始めたころ)
ただし根はは湿気や過剰な水分に弱く、根腐れを起こしやすい。
またつる枯れ病などの原因のカビの発生しやすくなる。
その他メモ
花に関するメモ
花はまとまった雨のあとラッシュで咲き始める(6月ごろ)
雄の花の開花は1~3日ある。
雄の花にも花粉が多いものと少ないものがあり、人工授粉の際には気を付けて見ると更に良い。
雌の花は7時から9時ごろまでしか咲いてなく、毎日の観察が重要になる。
出来たら人工授粉がベストであるが、ハチやアリも花に蜜を求めて来ているので自然受粉されていることもある。
実に関するメモ
花が落ちた直後の実は横の力に弱くなでるだけで落ちるので注意が必要である。
基本的に土=雑菌があるの認識で実はスイカ用の皿を使うか、宙に吊るすなどして保護をする必要がある。
受粉した実でも脱落率が多く、今回の畑栽培では70%が脱落した。
収穫のタイミングは実が大きくなり始めたころは受粉より5日ぐらいと仮定し、35~40日がベスト。
(品種により違うので注意)
一般的なサイトでは開花より30~40日と表記されていることが多い。
土に刺す栄養剤をあげていた最初の実は大きくなったがその後に栄養剤が切れた後にできた実は小ぶりだった。
※後の実は梅雨と重なったのが原因とも考えられる。
底の中央が穴のように2~3cmほど凹む実ができたが無視が侵入した気配はなし。
美味しい食べ方
何もつけない
収穫直後のスイカは何もしなくても美味しい。
+塩
収穫のタイミングがズレたものなどは塩をかけると良い。
(水分と塩分が同時に補給出来て一番合理的な食べ方)
+砂糖
甘いスイカが更に甘くなるデザート的な食べ方。
味の薄くなりがちな皮側に近い所まで美味しく食べれる。
その他感想
基本的に弦の管理、受粉と日数、水分の管理のみで植物としては非常に楽に収穫できると思いました。
スーパーで買うと高いので作れると家族や子供に喜ばれるのも大きなメリットでしょう。
デメリット
やはり天然物は収穫時期が重なるので獲れだすと大量にできます(笑)。
意外と食べ続けるのは大変です。
コストパフォーマンス
2019年の例
苗300円×2
栄養剤100円×1
追肥(1000円の袋の1/10)
+水道代+自分の手間で
合計800円+土地+自分の手間です。
収穫できたのは
大玉1 中玉2 小玉1でした。
大玉2000円、中玉1000円、小玉500円としたら
45000円分のスイカと言った感じでしょうか。
以上でこの記事は終わりです。
最後までお付き合いくださりありがとうございました!
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