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認知症とは何か、現れやすい症状について

2019年4月11日

こんにちは、リンゴ店長です。

介護の専門学校で習ったこと、施設で働いて実際の高齢者の方々の出会いの中で色々学びました。

それらの経験から認知症の代表的な症状を解りやすく解説しようかと思い記事にしました。





認知症とは何か

一番の中心は記憶力、物事を判断する力が低下する症状です。

これを認知機能障害と言います。

この症状は認知症の人共通であります(中核症状とも言います)。


例えば高齢者Aさんが散歩に出かけて、家に帰れなくなるのは

帰る道(来た道)を覚えていない、また「ここから先は帰れなくなりそう」という判断ができてないからだと考えられます。

また判断力の低下が原因となって

怒りっぽくなる

物、お金が無くなったと言って人を疑う

など人によって症状が千差万別にあります。

これらの症状を周辺症状と言います。

よって認知症の方の介護などで接する際は「この人はどれ位の判断能力があるのか、どのような周辺症状が出てる人か」を知ることが重要になります。

実際に私が出会った高齢者の方々の症状

会話の内容を覚えることができず、同じ会話を繰り返す

Aさんの「どこから来たの」の問いかけに対して

Bさんが「Z市からきました」と答え

Aさん「あそこは海があってえいねぇ(良いねぇ)」と会話を続けました。

会話開始5分ぐらいすると少し間をおいて、「どこから来たの」と聞いてきました。

同じように「Z市から来ました」と答えると

「あそこは海があってえいねぇ」と答えてくれました。

脚色無しでこのような会話が繰り返されます。



自分の状態を認知(自覚)できず、歩き続ける

特に施設内を散歩すること自体は問題ないのですが

自分の疲れを自覚(認識=認知)することが出来ないので、足の筋力が限界が来る(=転倒する)まで歩き続けます。

これの対応策として歩くペースが遅くなったら限界が近づいていると判断する、

またある程度歩いているのを見たら「休みましょう」と声をかける対応をしました。

またこの高齢者の方は「休みましょう」と言われたことを記憶できなかったのか

もしくは休む必要性が認識できなかったのか

直ぐに立ち上がって歩き始めるケースが多かったです。

対応策は再び「休みましょう」と声をかけます。



自分の娘を他人と思い込み、怒り出す

母が祖父の介護をしていた時、認知症の祖母が母に対して

「この女は夫の妾や!」と言って怒り始めるのです。

これを聞いた母は相当ショックを受けていました。

後日、祖母は母を自分の娘と認識して怒ることは無かったです。



その日、その時間で症状が違う

施設暮らしのCさんの例として午前中は穏やかに過ごしていて、午後2時ぐらいから家に「帰るから連絡を取って」と強く言い出す事がありました

職員が「今留守みたいで連絡取れませんでした、また後で電話してみますね」

と伝えてると落ち着きを取り戻し、就寝するころには連絡の事を忘れているようでした。



人格が変化する

我慢強かった人が認知症にとなりワガママになったり、口調が乱暴になる、手が出やすくなるケースがあります。

医学的には脳の理性、ブレーキを担当する前頭葉(脳の前側)が変質(萎縮=小さく縮む)した影響だと考えられています。


また逆におっとりとした人になるケースもあります。



認知症を理解する=その人の出ている症状を理解する

具体的な判断方法ですが高齢者の本人、もしくは周りの人が困っている、心配なことから調べていきます。

例:夕食を何回も食べる

本人は夕食を食べているだけで何も困ったことはありません。

ただし糖尿病でカロリーコントロールが必要だった場合、健康および命に関わるので周りの人としては心配なので症状の1つとします。

例:怒りっぽく、手が出やすい

本人の元からの性格なのか、認知症によりそうなったのかは判断できませんが介護する側の人間の立場になれば重要な要素になります。

‥というように思い当たることを全て書いていきます。

それらの事を

1本人の命、健康に関わること

2介助者の出来ること、出来ないこと、

3実際に認知症の方の出来ること、出来ないこと、困った行動

4ちょっと気になること

とランクづけをしてまとめて1個1個、個別に対応、もしくはまとめて総合的に対応します。


上の例で挙げたその日、その時間で症状が違う高齢者のケースでは

本人がその日の記憶を保持するのは難しい、

連絡を取ってほしいという希望には答える形をとる

の2つの要素を踏まえて実践しています。


まとめ

認知症の共通の症状は記憶力、判断力の低下

それ+人によって違う症状が出る。

よって認知症の方がどの様な症状が出ているのを知るのが重要になります。

それらを踏まえて介護に向かうわけですね。

以上です。最後までお付き合い下さりありがとうございました。