【介護の体験談】室内での脱水症状にご注意ください
最近熱くなりつつありますね。節電のためにできる限りエアコンの使用を控えている方も多いのではないでしょうか。
今回は初夏の私の家で起こった高齢者(祖父)の熱中症の話です。
私の家は在宅介護で祖父が要介護3で足腰が弱り、主にベッド上で生活する状態でした。
祖母は要介護5の重めの認知症を患わっていました。
徐々に熱くなり始めた7月ごろ祖父母の介護のために家に来た叔母(おば)がぐったりとした祖父を発見し、状態が良くないと判断し救急車を呼ぶ事態となりました。
今回はその経緯と原因を解説していきたいと思います。
だんだん暑りつつある7月の出来事でした。
祖父の状態は会話はしっかりできる、物事の判断も可能、ただし新しいテレビのリモコンの操作を覚えるのに戸惑う様子が見られました。
あまり飲み物も好きではなく、動かないため枕元には水分は少ししか置いてませんでした。
祖父の部屋のエアコンのリモコンで自身で温度調整をしています。
朝、祖母がデイサービスへ出かけ、家族全員が仕事と学校へでかけました。
夕方16時ごろ叔母介護のために来た時、部屋が異常に熱くなっている部屋でぐったりとしているのを発見し救急車をよびました。
幸い中度の熱中症ということで一週間ほどの入院で命に別状はありませんでした。
部屋が暑くなっていた原因はエアコンで運転モードが暖房、設定温度が30度。
なぜこのようになったのか祖父に後日話を聞いてみると
「クーラーが効かんからボタンを押した、暖房になっていると思って操作した」
と言ってました。
つまりその当時熱いから暖房になっていると思い運転切り替えを行った(実際は冷房から暖房に切り替わった)。
温度のボタンも何回か押したようです(これで30℃の温度設定になってしまった)。
原因
よって今回の熱中症になったのはリモコン操作の間違いとそれによって引き起こされた水分不足が原因と考えられます。
ではなぜリモコン操作を間違ってしまったのか解説していきたいと思います。
解説
最初に祖父の高齢化による判断力の低下が考えられます。新しいテレビのリモコンの操作に戸惑っていたのが予兆とも言えます。
エアコンから出ている風が温風か冷風かの判断も正確にできなかったのではないでしょうか。
次に「リモコンの画面の見えにくさ」があるかもしれません。
高齢化による視力の低下、日中の日差しによる見えづらさ、電池の残量の低下による表示の薄くなっていた可能性も考えられます。
他には白内障なども少しあったのかもしれません(視界が白く濁り、みえづらくなります)。
その他には水分不足があります。普段からあまり水分を摂るのを嫌っていたため枕元にはコップ1杯分のお茶しか置いてませんでした。
対策
祖父の退院後は
エアコンは祖父の手元には置かず、家族が出かける前に冷房運転、温度設定を24~26℃に設定するようにしました。
水分に関しては以前よりちょっと多めに起置き、
「できるだけ飲んでね」
と声をかける程度に留めました。
理由は祖父本人が「残りの人生、自分の思うようにやりたい。無理に生きたいとは思わない」
という意思があったからです。
それ以降、室内で熱中症になることはありませんでした。
まとめ
室内でもエアコンの操作ミスなどで熱中症になることがある。
水分は多少イヤでも多めに飲んでもらえると効果的な対策になる。
熱中症は命に直接関わる事故になりやすいので対策は万全に!
電気代節約のために切っている人が多いですがあまりオススメはしません。
ちょっとした事でおこりうる事故ですが知っていると十分対策できます。
以上です。最後までお付き合い下さりありがとうございました。
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