スライサーソフト UltimakerCuraのオススメの印刷設定

2019年3月6日

自作フィギュアのため20回ほど印刷を繰り返し、安定して印刷ができ始めたので記事にしました。
UIを日本語に変換済み、プリンターはANYCUBIC I3 MEGA、美少女フィギュア制作を前提にします。

ソフトを起動して画面の右側にある印刷設定のオススメ設定の記事です。




 

品質の高さ

レイヤーの高さ

 0.05(1層が小さくなめらか)~0.3㎜まででフィギュアなら0.05㎜を基本にします。

 テスト出力なら0.1㎜おおよその形は十分な把握は可能だと思います。

 完成品の滑らかさ、出力にかかる時間に直結します。

外郭 

8項目 全て初期設定で良いかと思います。

インフィル 

インフィル密度 (印刷する物体の内側の空間に作成されるサポート材のようなもの)初期設定50%

 この数値が少ないほど使用するフィラメントが少なくなり、強度と印刷時間が少なくなります。フィギュアの場合5%でも問題ないと思います。

インフィルパターン 初期設定ジグザグ このままで良いと思います。

インフィル交差量 初期設定15% 変更なし。

マテリアル

印刷温度 

 超重要 印刷する素材PLAフィラメント 190~210℃、ABS樹脂 230~240℃が説明書による推奨温度です。

 本体側は最大 260℃、推奨は250℃まで

 私は冬場で印刷している場合、PLAフィラメント用で 230℃にしています。

 12月の冬本番では230℃で問題なかったのですが2月ごろになると部屋も暖かくなり、印刷の乱れ(糸引き)が見られるようになったため210℃で様子を見ています。

ビルドプレート温度

 印刷する台座の温度で低いと印刷物が途中で剥がれやすくなります。

 説明書の推奨温度PLAフィラメント 60℃、ABS樹脂 80~100℃

 私は 80~90℃に設定しています。

引き戻し有効 初期設定 チェック有り 変更なし

スピード

印刷速度 

 初期設定 50mm/s → 20㎜/sに変更します。

 超重要 数値が大きいと印刷時間が短くなりますが失敗も多くなります。

 プリンター側の説明書によると20㎜/s以下にすると失敗が減ると記されてます。

 体感ではやはり20㎜/sだと失敗が少ないと感じます。30以上だと半分以上が失敗となりました。

移動

引き出し時のZホップ

 初期設定チェック有り、そのままにします。

冷却

印刷中の冷却を有効にする

 初期設定チェック有り、ABS樹脂をする場合のみ外します(3Dプリンターの説明書より)。

ファン速度

 初期設定は100(%) 変更なし

サポート

サポート開始

 超重要 初期状態チェック無し チェック有りに変更 

 宙に浮いた所を支える柱の作成です。これがないと形成できません。

 一番最初に印刷するであろうフクロウのデータはサポートの必要が無いようにモデリングされています。

サポート配置

 初期設定 全対象 変更なし

サポートオーバーハング

 初期設定60° 変更なし

ビルドプレート密着性

ビルドプレート密着性

 超重要 初期設定 スカート → ブリム に変更

 スカートは印刷物の周りを線で囲みます。ビルドプレートの水平の調整の確認に使います。

 ブリムは印刷物の底面に極薄の吸盤のようなものを印刷し、密着性を高めます。

 これに変更することにより印刷物が剥がれることが格段に少なくなります。

デュアルエクストルーダー

 印刷するノズルが2つある場合に使います。

 Anycube I3 MEGAではノズルは1つの為、設定しません。

 ノズルが2つあると印刷物は硬いフィラメント、サポート材は外しやすい素材、と分けて印刷も可能になります。

 

追記情報
2019年10月 文章を一部修正。

 

以上でこの記事は終わりです。
最後までお付き合い下さりありがとうございました。